ポンペオ氏「アジア全体が中国に対抗しなければ」 韓国に圧力のメッセージ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.07 07:44
日本・米国・インド・オーストラリア4カ国(クアッド)外相会談のために日本を訪問したマイク・ポンペオ米国務部長官が6日(現地時間)、「4カ国だけでなくASEAN、この地域全体で中国に対抗していかなければならない」と明らかにした。ポンペオ長官はこの日、NHKインタビューで新型肺炎状況にもかかわらず日本訪問を強行したことに対して「中国共産党の脅威に各国が一致して反対するということを確認するため」とした。これはドナルド・トランプ米大統領が新型肺炎に感染することで発生した政治的危機にもかかわらず、トランプ行政府は中国けん制のためのクアッド会談を先送りするわけにはいかないという趣旨に読まれる。
ポンペオ長官はインタビューで「世界はあまりにも長い間中国からの脅威に苦しめられてきた」として「4カ国だけでなくASEAN諸国、われわれと価値観を共有するこの地域全体が中国共産党の脅威にともに対応していくべきだということを共有する必要がある」と明らかにした。韓国も反中連帯に出てほしいという事実上の要求だ。当初、ポンペオ長官は日本に続いて韓国も訪れる予定だった。だが、トランプ大統領の感染以来訪韓を取り消した代わりに訪日日程はそのまま推進した。ポンペオ長官は「中国に対抗するうえで日米連携が乱れることがないだろう」ともした。
この日に開かれたクアッド会議で4カ国長官たちは米国が主導する「自由で開かれたインド・太平洋戦略」に対して連帯を強化することで意見を一致した。米国が掲げた国際秩序アジェンダである自由貿易と「法による秩序」などを共有する国々と幅広く連携することで意見を一致した。ポンペオ長官や茂木敏光外相、マリズ・ペイン豪外相、ジャイシャンカル印外相はこの会議で新型肺炎の克服に向けた協力策について意見を交換し、クアッド会議を例年化することで合意した。