【コラム】急速に増加する国の債務の破局的結果=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.06 11:41
新型コロナウイルス被害階層を支援し景気状況悪化に対応するため韓国政府は今年追加補正予算を4回編成した。戦争で支出が急増した1950年代や経済発展が不十分で税金徴収すら大変だった60年代を除き、追加補正予算を第4次まで編成した記録は見つからない。政府支出は拡大するのに企業環境悪化で法人税など主要税収確保が難しくなっている。その結果国内総生産(GDP)比の国の債務比率は2018年の35.9%から今年は45%前後に上昇すると推定される。債務比率が2年間で9ポイント、その増加率は25%に達する。
他の国に比べ国の債務比率の絶対数値が高いとは言いがたいが、その増加速度は驚くほどだ。債務増加にひとまず速度がつけば元利金償還負担が倍加され管理が難しくなりかねない。国際格付け会社はすぐに韓国の格付けを変化させてはいないが、国の債務比率の今後の急増に対するリスクには言及したりもした。
2020~2024年の中期国家財政運営計画に照らしてみても2024年に債務比率が60%に迫りかねないとみられるが、現在の増加幅と速度ならば2024年以前に到達する可能性もある。もし2年間9ポイントの最近の増加幅と同じ速度で増えるならば40%突破から9年後に2倍である80%に到達することになる。国際通貨基金(IMF)によると、国の債務比率240%で世界最高水準に到達した日本も、1978年には39.9%程度であり、1994年にその割合が2倍である80%台に到達するまで16年かかった。米国も1980年代初めの40%から金融危機直後の2009年に80%台に達するまで30年近くかかった。