【コラム】青瓦台儀典秘書官は大韓民国の大統領なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.02 16:05
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の哲学貧困論争で一時騒がしかった。元東洋(トンヤン)大学教授の陳重権(チン・ジュングォン)氏が6月、文大統領のことを「他人が書いた演説文を読んで、タク・ヒョンミン(青瓦台儀典秘書官)がやってくれたイベントをする儀典大統領」と批判したのが導火線になった。「哲学はあるのか」と尋ねたところ、青瓦台(チョンワデ、大統領府)前職参謀が反論と話したことが、逆に陳氏の主張に説得力をもたせる結果となった。「自ら鉛筆で加筆している」と言ったり(チェ・ウギュ元演説企画秘書官)、印刷された演説文の原稿を直している文大統領の写真をSNSに掲載したり〔尹永燦(ユン・ヨンチャン)共に民主党議員、元国民疎通首席〕して、結果的に大統領を原稿校正者水準に戯画化したためだ。
面白いのは「他人が書いたものを読んでいるというのは事実でない」(ハ・スンチャン元大統領府市民社会首席)というように、皆一様に演説文だけには反駁したが、「タク・ヒョンミンの儀典」には文句をつけなかった点だ。なぜあきれるような反論さえできなかったのだろうか。先月19日、第1回「青年の日」記念式典でその疑問の一部を解くことができた。