菅改革の第1号は「印鑑廃止」だが…IT担当相が「はんこ議連」会長だった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.02 11:33
「印鑑をなくす」。先月16日に発足した菅義偉内閣は最初に「印鑑との戦争」を宣言した。河野太郎行政改革・規制改革担当相は先月24日、すべての行政機関に今後は公文書に印鑑を使用しないよう要請し、業務上印鑑が必要だと判断される場合はその理由を提示するよう伝えた。
印鑑は日本で「はんこ」と呼ばれる。日本はまだ「はんこ文化」が守られている唯一の国で、業務と日常生活の全般で印鑑が広く使われている。官公庁や会社の決裁はもちろん、銀行で口座を開設する場合にも印鑑が必要だ。飲食店の領収書にも印鑑を押し、宅配を受ける時も確認用として印鑑を押す場合が多い。
印鑑は一つの「生活文化」でもある。大型雑貨店には印鑑コーナーがあり、手紙やハガキにかわいい絵が入った印鑑を押して送る人が多い。観光地では訪問記念スタンプを押すのが必須だ。このように守るべき固有の文化の一つと見なされた印鑑が菅政権の「積弊1号」になったきっかけは新型コロナウイルス感染症だった。