【グローバルフォーカス】菅義偉時代でも韓日葛藤解決は難しいもよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.25 09:23
菅義偉首相は韓日関係に変化をもたらすだろうか。彼のニックネームは「解決者」だ。しかし韓日葛藤の打開は期待しにくい。両国問題はどちらか一方が政治的損失を甘受する譲歩を受け入れないことには解決できない。韓国政府は2015年安倍晋三前首相と朴槿恵(パク・クネ)前統領の間で成立した韓日慰安婦交渉合意が不当だと主張している。日本は当時両首脳の合意が最終的・不可逆的な解決だったという立場を守っている。弱り目にたたり目で、韓国大法院は1965年韓日請求権協定で強制徴用被害者の損害賠償請求権が消滅していないという判決を下した。日本政府は一方的な協定廃棄は国際法違反だとしている。
地政学的・理念的観点からみると問題はさらに複雑だ。アジアで韓国と日本は米国との同盟関係を最も固く維持している。日本は中国の覇権主義的野望に対抗して米国・オーストラリア・インドを含む4カ国協力体構成を推進し、インド太平洋地域の領域内協力を強化している。反面、韓国は経済的・地理的に中国の圧迫を受けやすいため、米国との安保協力を強く維持しながらもアジア内の米中経済葛藤で戦略的曖昧さを維持している。日本指導者は韓国が中国側に加わり日本の戦略的利益を阻害していると考えている。韓国指導者は日本がインド太平洋戦略で北東アジア内の競争を深化させて韓国の立場を難しいものにしていると考えている。