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手強い野心家・菅首相、『君主論』を胸に時を待っていた(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.21 16:17
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◆『君主論』『リーダーを目指す人の心得』『豊臣秀長 ある補佐役の生涯』などが愛読書

菅氏自身が明らかにした愛読書、生活スタイル、そして履歴を基に分析すると菅氏の意外な面が次々と現れる。愛読書を見れば菅氏の野心が隠然と分かる。日本経済新聞によると、菅氏が明らかにした愛読書はマキャベリの『君主論』、日本通産省官僚出身の小説家である堺屋太一氏の小説『豊臣秀長 ある補佐役の生涯』、米国の元国務長官であるコリン・パウエル氏の著書『リーダーを目指す人の心得』だ。菅氏の性分と目指すところ、そして野心が推察できる本だ。

 
決して読みやすいとは言えないマキャベリの『君主論』を愛読書として胸にやってきたという話は、菅氏が強力な政治を夢見る野心的な人物であることを示している。近代政治哲学の扉を開いたこの本は、観念的な理想論よりも実質的な真理を引き出すことが重要だと強調する。新しい国家をつくり、政治的目的を達成するためには非道徳的な手段を使うことも正当化できるという主張も含んでいて、ときには論争の的にもなってきた。

堺屋氏の小説の主人公である豊臣秀長は、戦国時代を終わらせて天下統一を成し遂げた豊臣秀吉の異父弟だ。財政と行政を受け持ち、兄が軍事と政務に専念できるように補佐した。その結果、兄が天下統一を成し遂げただけでなく、自身も100万石に達する巨大領地を確保して栄華を享受することができた。補佐官として最高の境地に達したことはもちろん、これを基に個人的な栄華もかなり享受した人物だ。秘書室長として業務を調整することで自身の野望を達成したわけだ。7年8カ月間にわたって官房長官を務め、首相になった菅氏とも一脈相通じる人物だ。

リーダーに関する本を書いたパウエル氏は、アフリカ系米国人として初めて合同参謀本部議長と国務長官を務めた人物だ。自身の背景や環境を恨まず、黙々と道を切り開いてきたとの評価がある。その結果、米国共和党のロナルド・レーガン大統領下では2年間大統領補佐官を、共和党のジョージ・HW・ブッシュ大統領と民主党のビル・クリントン大統領時代にわたり4年間合同参謀本部議長を歴任した。共和党のジョージ・W・ブッシュ政権では国務長官として4年間活躍した。アフリカ系初という修飾語とともに、リーダーシップの勝利という評価が常に彼の後ろをついて回った。パウエル氏も菅氏の履歴と非常によく似ている。

菅氏の著書としては『官僚を動かせ 政治家の覚悟』がある。これも前述3冊の愛読書と一脈相通じる。ひたすら政治のことだけを考えて生きてきた人生であることを察することができる。他の分野には視線を転じなかったということだ。特に専門分野があったり、本人が極めたりした分野は見られない。菅氏は「ひたすら政治」にまい進する人物といえる。日本人が好きなキャラクターだ。

◆「令和おじさん」で身近な政治家イメージ

このように無味乾燥で、お硬いイメージすら漂う菅氏が人々から人気を集め始めたのは2019年4月1日からだったとみることができる。まさにその日、日本の新しい年号「令和」を当時官房長官だった菅氏が筆文字で書かれたパネルを手にしながら発表した。朝日によると、菅氏はこれを契機に令和という新時代を開いた象徴的な人物となった。人々から「令和おじさん」と呼ばれて大衆に身近なイメージが広がった。

官房長官としてコロナ対策、経済政策など多方面にわたる政府発表を担当してきたため菅氏を知らない日本人はほぼいない。だが、業務の性格上、原則的な話もする無味乾燥で硬い人物というイメージが固まるよりほかなかった。そのような菅氏が令和発表で人々に身近なイメージを与えて関心を集め、人気まで集め始めた。無表情で象徴された政治家・菅氏が、落ち着いて新時代の扉を開けた人物として大衆に刻印された瞬間だ。

メディアも「義理と人情の厚い政治家」という評価が続いた。菅氏が首相になった後、日本経済には菅氏の秘書官として7年間彼の下で働いたという加藤元弥・神奈川県議員が「総務相を離任した際、自宅の警備に当たった警察官を横浜に集め、感謝の食事会を開いた」とし、菅氏が意外に情に厚い性格であることを伝えた。

◆酒・たばこ一切しない…他の政治家と明確な差別点多い

そのような菅氏は個人的にも無味乾燥な生活を送ってきた。趣味は渓流釣りと散歩を挙げた。どちらも静かに一人でするものだ。菅氏は首相になった日にも散歩を楽しんだ。好きな食べ物はパンケーキなど甘いものを挙げた。ストレスを甘いもので解消するということだ。特に食道楽をたしなむほうではない。菅氏の世代では比較的高いほうに属する171センチの身長に血液型はO型だ。やったことがあるスポーツとしては法政大学時代に心身を鍛える意味でやった空手道を挙げた。特異なのは朝と夜に腹筋を100回ずつ行っているということだ。菅氏は健康管理法も無味乾燥だが粘り強い。無味乾燥であるという短所は、かえって根性があるという強みに昇華する。

菅氏の無味乾燥さを示す事例のうち、その白眉が酒もたばこもたしなまないということだ。飲まないので酒量というものはありえない。菅氏に酔中妄言や酔中失敗ということはなおさらありえない。政治家や経済人と付き合う中で、酒を飲みながら互いに結束し、ボスを敬って部下を作るということからは程遠い。腐敗・野合のイメージが強い日常的な政治家と差別化が鮮明な部分だ。他の政治家と実際に違うのか、そのような機会を得ることができなかったのか、政治的目的は同一だが追求する方式が違うのかは分からない。日常的な政治家と違うという点、それがまさに菅氏の武器として浮上している。菅氏はこのような個性を掲げ、ジャングルのような日本政界で「野望の季節」を成し遂げることができるだろうか。

手強い野心家・菅首相、『君主論』を胸に時を待っていた(1)

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