【コラム】文在寅政権の「陣営論理疎通」…国民の共感を得るのは難しい
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.21 11:32
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先月27日、教会指導者懇談会で「大統領の悪口を言って気分が晴れるのならそれもよい」と述べた。普段の語法とは違い、内面の情緒を表した言葉だ。文大統領のこの言葉は当時、大きな関心を引くことができなかったようだ。ところがよく考えてみると、文大統領の意思疎通哲学が込められた言葉だ。そのまま解釈すれば「市中の否定的な世論を知っている。しかし市民には表現の自由があるので気にしない」という程度と考えられる。
残念なのは人々がなぜ悪口を言うかについての分析がない点だ。そのような批判をどう政策に反映するかについても言及しなかった。文大統領は実際、国民との意思疎通も繰り返し強調してきた。常に意思疎通し、説得し、一つになると約束した。ところが意思疎通は表現の自由を保障することでは実現しない。表現の自由は一方向であり、意思疎通は双方向だ。大統領がこれを知らないはずはないだろう。