【中央時評】政府負債に対する将来世代の負担を減らすには=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.17 15:23
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)によって、世界各国が第2次世界大戦以降、最悪の経済状況に直面し、政府支出と負債を増やした。国際通貨基金(IMF)は6月の報告書で今年世界政府負債が総生産(GDP)比平均19%ポイント増加して100%を超えるだろうと推定した。米国は今年の連邦政府の負債がGDPの140%に達すると予想した。
韓国はまだましなほうだ。政府負債のGDP比率がIMFの推計で今年8%ポイント上昇するが50%にとどまる。今すぐ政府負債を心配する必要はない。問題は中長期財政健全性だ。韓国経済は少子高齢化で成長潜在力は低下し、福祉支出は急増し、政府負債比率が急上昇する未来を目前に置いている。企画財政部は最近、「長期財政展望」で政府負債比率が2045年に100%に達すると予想した。4大公的年金(国民・公務員・私学・軍人年金)も軒並み赤字になり、財政負担が大きくなると予想した。