【時論】9・19軍事合意から2年、北朝鮮の言いなりになる国家安全保障
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.17 10:57
2018年9月19日、南北は「平壌(ピョンヤン)宣言」の付属文書として「板門店(パンムンジョム)宣言履行のための軍事分野合意書」に署名した。すでに2年が過ぎたが、当時の合意の意味と存廃をめぐり依然として意見はまとまっていない。慢性的な確証バイアスが存在し、その実像と虚像の境界があいまいである理由だ。
軍事合意の目的は、重武装した南北軍隊が対峙する地上・海上・空域に地理的・心理的緩衝地帯を設定し、偶発的な衝突を予防しようというものだった。問題は、「軍事合意は事実上の終戦宣言であり、北朝鮮の非核化を促進する」として、文在寅(ムン・ジェイン)政権が訪れてもない平和が来たという虚像を強調してきたところにある。