【コラム】「次期首相有力」菅義偉氏、「力の論理」重視する土の箸とスプーンのマキャベリスト(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.11 14:30
◆慰安婦合意、自負心から失望へ
「政治家の職務は国民を食べていけるようにすること」。その政治信条の通り、菅氏は地方創生、観光復興、農業改革、通信料金の引き下げ、沖縄米軍基地移転のための葛藤調整など、民生と直結した内部問題に重点を置いた。だが、朴槿恵(パク・クネ)政府から文在寅(ムン・ジェイン)政府に至る間、菅氏が韓日関係で影響力を発揮したことは否めない事実だ。
日本政界消息筋は「徴用工訴訟に対する報復として日本が昨年輸出規制カードを切ったのは、安倍氏と首相秘書官である今井尚哉氏が主導したと言われているが、その過程で菅氏も強硬論の立場に立った」とし「その背景には日韓間の慰安婦合意の実践が韓国政府によって事実上廃棄されたことに対して失望と不信が占めている」と語った。やや長いが、彼の話を引用するとこうだ。