【コラム】「次期首相有力」菅義偉氏、「力の論理」重視する土の箸とスプーンのマキャベリスト(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.11 14:29
日本の次期首相が確実視される菅義偉氏の人物探求
菅義偉官房長官が安倍晋三首相の後任として確実視されている。過去7年8カ月間、安倍政権を支えてきたナンバー2だが、韓国では菅氏がどういった人物かあまりよく知られていない。国際舞台に出ないで、内政に集中する官房長官という特性のためだ。コロナ危機や米中葛藤、韓日関係悪化などの挑戦課題の中で、首相官邸の鍵を引き継ぐ菅氏とは果たしてどんな政治家なのか、いくつかのエピソードを通じてその人物像に迫ってみた。
ビジネスマンや大企業会社員を主要読者層としている時事雑誌『プレジデント』で「戦略的人生相談」という連載コーナーがある。職場の上下関係、業務成果を認められる方法などの悩みについて、紙上カウンセリングを2ページにわたって載せている。驚くべきことにカウンセラーは菅氏だ。今年5月に連載が始まると、「『ポスト安倍』を視野に露出を増やしている」と疑われたりもした。概してこのような種類の相談は「悩みを訴える人」が十分に満足できるような名答が出てくることはあまりないが、政治家・菅義偉の人生観や政治哲学、またはそれとなく自身の政治業績を前に出す「戦略的」表現が登場する。