韓銀、住居価格安定に不安感「市中にあふれるお金、住宅市場への流入懸念」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.11 10:00
今年残り4カ月間の韓国経済を見つめる韓国銀行の診断は暗い。さし当たり今の危機がさらに大きな実物経済衝撃に進化する可能性は大きくないが、景気回復動向は期待よりも遅い。新型コロナウイルス(新型肺炎)の長期化が韓国経済を予想よりも長期間にわたって苦しめる可能性がある。
韓銀が10日、金融通貨委員会を開いてこのような内容をまとめた通貨信用政策報告書を議決した。通貨信用政策の決定内容やその背景、今後の政策方向などを整理して国会に提出(年2回以上)する報告書だ。
ひとまず世界経済が下半期から改善傾向を示すだろうという以前の期待は消えた。国内新型コロナ2次拡大をはじめ、新興国も最近に入り拡大速度はさらに速まった。米国も一日の感染者数は相変わらず多い。韓銀のパク・ジョンソク副総裁補は「中国の技術企業に対する米国の牽制(けんせい)がハードウェア企業からソフトウェア企業に拡大する様相」としながら「新型コロナの他にも米中葛藤の拡大で世界交易が早期回復するのは難しそうだ」と診断した。