感染すれば建物閉鎖・業務中断…大逆罪人になる「社内コロナ1号」の恐怖=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.07 13:27
◇「2020年は終わった…」
在宅勤務の副作用を訴える不満も少なくない。韓国10大グループ持株会社に勤務するイ部長は「プロジェクトひとつ取っても、集まってやったほうがはるかに進展が速い」とし「在宅だけでは生産性に限界がある。今年は上手くいっても現状維持」と予想した。メッセンジャーで会議をしたところ、構成員同士でメッセージのニュアンスなどで誤解が生まれ、最終的に摩擦が起こる場合も数多くある。特に、まだ小さな子どもがいる会社員の場合、オリニチプ・幼稚園・学校はもちろん、カフェまで閉鎖となり在宅勤務の環境さらに悪化した。
今や雇用不安は特定業種だけのものではなくなった。ウォラベル(ワーク・ライフ・バランス)をめぐり「ウォ(Work)がなくなり、ラ(Life)だけが残っている」という自嘲が出るほどだ。ある大企業の役員は「在宅勤務をしてみると、これほど少ない人材でも会社が回るということに驚いた」とし「会社からは『必須人材』以外は在宅させろというが、『残りはアウトソーシングすることができる』ということではないか。今後、構造調整が押し寄せるだろう」と心配した。