韓国、社会的距離確保2.5段階施行で自営業が悲鳴…「資金なく廃業もできず」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.03 10:57
先月31日、ソウル地下鉄ヨンシンネ駅近くのネットカフェは、ビルの入口から人の出入りが制限されていた。新型コロナウイルス第2波の影響で6階建てのビルのうち1階を除くすべての店が営業を停止したためだ。このビルの4階にある150席規模のネットカフェは韓国政府がネットカフェを新型コロナウイルス高リスク施設に指定した8月19日から営業できなくなっている。店主のユン・ジェジョンさん(54)は月900万ウォン(約80万円)に達する賃貸料と管理費が最大の心配だと話す。彼は「来週には営業中断が解除されるとしても、それほどお客は来そうにないので心配。これまで防疫ルールもしっかり守って毎日消毒もしながら懸命に運営してきたが、ネットカフェは強制的に閉鎖しても構わない業種としてレッテルを貼られたようで気分は複雑でもどかしい」と話した。
社会的距離確保(ソーシャルディスタンス)が2.5段階に格上げされ、ユンさんのような小商工人の苦痛が大きくなっている。全国66万の小商工人店舗の決済情報を管理する韓国信用データが2日に明らかにしたところによると、先週の全国の小商工人店舗の平均売り上げは前年同期比0.75を記録した。昨年のこの時期に店で100個の商品を売ったとすれば今年は平均75個を売ったことになる。これは新型コロナウイルス第1波が本格化した2月最後の週に記録した0.71以降で最も低い値だ。特にソウル地域の打撃が大きかった。0.68で今年に入り最も低い数値を記録し、全国最低に落ちた。営業制限が本格化した今週は前年比の売り上げがこれよりさらに低くなると予想される。