【コラム】国家主義vs民族主義、歴史が戦争になった=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.26 14:28
独立運動家とその遺族からなる「光復会」の金元雄(キム・ウォンウン) 会長が8月15日の光復節(解放記念日)記念式場で余計な発言をした。李承晩(イ・スンマン)は「親日派と結託」し、安益泰(アン・イクテ)は「民族反逆者」だったというものだ。個人の見解なら尊重できる。さらに彼の見解に同意する部分もある。問題は発言の語用論的な脈絡だ。個人的な見解を公式行事で公人の資格で発話したのはどう考えても不適切なようだ。
◆国を分裂させた光復会会長
ここには2つの問題がある。まず、動機の不純だ。光復会の金元雄会長は「土着倭寇」の清算という政権の扇動政治フレームを国民統合の場であるべき光復節記念式に持ち込んだ。光復会の会長が国を2つに分裂させたのだ。さらに大きな問題は認識の偏向性だ。彼の発言は古い民族主義理念、いわゆる「NL(民族解放)イデオロギー」に汚染されている。