【コラム】北朝鮮非核化交渉、南北米中4者会談に進むべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.18 11:56
米国と中国の間の対立が露骨になっている。相手国の外交公館を互いに閉鎖したほか、南シナ海の島嶼問題をめぐっても衝突している。米国務省は先月、初めて中国の南シナ海領有権を正面から拒否する声明を発表した。貿易戦争と体制競争に続き、領土問題にいたる全面戦だ。70年前の米ソ冷戦がピークに向かった当時と似ている。トランプ大統領と習近平国家主席の個人的な性向を越え、両国関係に衝突エネルギーが蓄積している。
このエネルギーは台湾・南シナ海・韓半島(朝鮮半島)のうち脆弱な地点で破壊力を表す可能性がある。44年前の今日、板門店(パンムンジョム)で「8・18斧蛮行事件(ポプラ事件)」が発生した。韓国戦争(朝鮮戦争)再発の一触即発の危機感が漂った。幸い、米中国交正常化交渉が進行中の時期だった。ワシントン-北京のホットラインで事態を収拾させたが、韓半島地政学の断面を見せるものだった。当時の米中関係が現在のようであればどうなっていただろうか。