安倍氏の終戦記念日の追悼の挨拶から「歴史の教訓」消えた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.17 07:11
安倍晋三首相が8月15日終戦記念日を迎えて述べた追悼の挨拶から「歴史」という文言が消えた。安倍氏は15日、東京都千代田区日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式で式辞を発表した。2019年の式辞で「歴史の教訓を深く胸に刻み」としていた部分が、今年は「世界をより良い場とするため」に変わった。この部分は2012年に第2次安倍政権が発足してから昨年まで「歴史と謙虚に向き合い」「歴史を直視し、常に謙抑を忘れません」「歴史の教訓を深く胸に刻み」などと表現された。しかし、今年はこのような一節を最初からなくした。
朝日新聞は16日の1面記事を通じて「首相式辞『歴史の教訓』消える」というタイトルで、「戦後75年の節目のメッセージは『安倍色』が強くにじんだ」と報じた。安倍氏はまた、「加害と反省」については8年連続で言及しなかった。その代わり、長崎・広島原爆、東京空襲など自国の被害を羅列して「先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました」と述べた。淑明(スンミョン)女子大学日本学科のパク・ジヌ教授は中央日報に対して「加害に対して反省と哀悼の意向を表明せず、不戦の誓いを述べず、国民のたゆまぬ努力に言及しないという『安倍3原則』が今回もそのまま守られている」と指摘した。