シージェン、最高の実績収めたが…韓国診断キットの品質選別始まった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.14 12:09
新型コロナウイルス感染症(コロナ19)診断キットの「代表株」、シージェン(Seegene)が13日、「4-6月期の売上高2748億ウォン(約248億円)、営業利益1690億ウォン」と公表した。四半期別業績で史上最高だ。シージェンIRチームのキム・ジュンホン理事は「新型コロナ関連製品の需要が急増し、売上高が増加した」と述べた。
最近Sugentech、LabGenomicsなど競合他社が創業以来最高の業績を出したものの、市場の展望値とは乖離が大きいことが明らかになり、会社の株価が急落したのとは対照的だ。シージェンの4-6月期の業績は市場の予想を超える水準だ。下半期の見通しも肯定的だ。キム・ジュンホン理事は「通常、7-9月期は閑散期だが、ことしは違う」とし「特に10-12月期にはインフルエンザなど呼吸器疾患が増える時期なので、できるだけ保守的に予測してもことしの年間売上高は上半期の売上の2倍以上が可能だろう」と見通した。シージェンはこの日、世界的な株価指数算出機関のモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)のコリア指数にも編入された。
しかし、「K診断キット」業界はレッドオーシャンに陥っている。韓国食品医薬品安全処によると、現在、新型コロナ診断試薬輸出許可を受けた品目は142品目に及ぶ。業界関係者によると、現在、韓国の診断キットメーカーの輸出販売価格は1個3ドル(約321円)~7ドル、高い場合は10ドルで形成されている。概ね遺伝子増幅(PCR)方式が抗原・抗体診断方式よりも価格が高い。診断キットメーカーの関係者は「ことし初めに1個あたり15~20ドルで輸出していた価格に比べれば半額にも満たない」と述べた。