<Mr.ミリタリー>米国の冷戦2.0準備と韓半島への影響(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.13 10:58
米国が中国との「冷戦2.0」の準備を進めている。飛躍的に巨大化する中国軍に、核で武装した北朝鮮、グレー地帯で国際的な挑発を繰り返すロシアが加勢しているからだ。間違いなく共産圏との新冷戦局面だ。米国は新たな安保現象を「第2次冷戦」または「冷戦2.0」と呼んでいる。1990年以前の第1次冷戦はソ連が中心で、舞台は欧州だった。第2次冷戦は中国を中心に舞台が東アジアに置き換えられている。米国が見る中国は「共産」「独裁」「全体主義」だ。さらに中国は周辺国に強圧的であり収奪までしていると考えている。これをさらに放置すれば中国の強圧的な行動を牽制できないというのが米国の見方だ。中・朝・露が連合して第2次韓国戦争(朝鮮戦争)を起こすこともあるかもしれない。冷戦2.0は韓半島(朝鮮半島)に直接的な影響を与える。在韓米軍の改編も必然的だ。
近いうちに南シナ海で米中の小規模衝突が発生する可能性があるという。米国は7月に南シナ海に大型偵察機を67回も出撃させたが、これは5月の2倍にのぼる。米海軍艦艇が自由航行作戦の一環として南シナ海のスプラトリー諸島(南沙諸島)に進入するたびに、中国海軍と神経戦を繰り広げる。両国の軍艦と空軍機の偶発事故がすぐに軍事的衝突に飛び火する可能性も排除できないという。最近の米ヒューストンの中国総領事館閉鎖、中国チャットアプリ「We CHAT」「Tik Tok」排除などもこうした雰囲気を反映した措置とみられる。中国に対する反感もあるが、米国国内で中国のスパイ活動を根絶しようという意図だ。米国は中国がWe CHATとTik Tokを通じて個人情報を確保していると疑っている。