【グローバルアイ】ワクチンと酸素マスク
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.11 14:51
今年6月、米国で生命工学専門家とグローバル製薬会社が共にするバイオデジタル2020行事がオンラインで開催された。この席で米食品医薬品局(FDA)のピーター・マークス博士が述べた言葉だ。「新型コロナワクチンは飛行機の酸素マスクと同じだ。酸素マスクが出てくれば自分が先に使用し、その後に他の人を助ける」。生産能力に限界があるため、開発した(あるいは確保した)国が先に接種を終えた後、他の国を助ければよいという主張だった。
ワクチン開発がまだ先のことだと思われていた時、誰もがそういうものだと感じた。しかし今ではトランプ大統領だけでなく米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長までが年内または年初にワクチンが出る可能性に言及している。ワクチン確保が目の前に近づくと、「酸素マスク」の話が専門家の間でまた出てきている。不適切な例えだったという批判と同時にだ。その理由は3つに要約される。