【コラム】米中戦略競争と韓国の道(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.11 11:17
米国中心の天下秩序が大きく揺れ動いたと思ったらいまや本格的な米中新冷戦時代が到来している。先月23日にポンペオ米国務長官のニクソン財団での演説と5日の王毅中国外相の新華社インタビューを総合すると、米中は一歩も退かず対立と対決も辞さないという明白な意志の表現といえる。米中間の戦略競争はいまや体制競争という極限の対立に転換している。いつでも小規模軍事衝突が懸念される状況だ。米中は1979年の修交以来最悪の関係に直面している。強大国間の小規模軍事衝突は相互の意志とは関係なくいつでも大規模戦争に突き進みかねない。
中国はこれまで米国トランプ政権の全方向制裁と圧力に対し概ね慎重な立場を取ってきた。貿易圧力に対しては守勢的対応方法を取ってきたし、政治・外交分野では米国との全面対決は望まず危機管理を追求するというメッセージを一貫して送った。だが中国はもう米国との長期的戦略競争を当然視し、わが道を行くと宣言するようだ。王毅外相の最近のインタビューを見れば世界的にこれまで米国が担ってきた役割を中国が担うことができ、中国に損傷を負わせるいかなる対象も必ず代価を払わせるという明白な意志を示している。