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【コラム】国会のけん制が消えた大統領は「カルト」のような存在になる(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.10 16:21
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◆大統領参謀会議、集団思考に陥る

静かなリーダーシップだと改めて評価されているカルビン・クーリッジ(1872~1933)米国大統領は、「高位職にある人々が自己催眠から抜け出すのは難しい。彼らは常に自分たちを尊敬する人々に囲まれているものだ」と言った。

 
大統領制では、もともと長官が彼の参謀であり政策を率いていく行政各部のトップだった。だが、今はホワイトハウスでも青瓦台(チョンワデ、大統領府)でも、ベルサイユの御殿会議をほうふつさせるほどの参謀陣を置いて統治する。今日の大統領の参謀会議は自分たちの世界に閉じ込められて世の中を見る集団思考(group think)に陥っている。フランス革命で悲劇的な最後をむかえたブルボン王朝の御前会議のような方式で統治する現象は、大統領制が指向するところでは絶対にない。議会のけん制が消えてしまった状況で大統領が帝王を越えてカルトのような存在になるなら、その社会の将来は暗くならざるをえない。

◆大統領に英雄的リーダーシップを期待するべからず

米国コーネル大学の著名な政治学教授であったクリントン・ロシター(1917~1970)は1956年に出版した『The American Presidency(米国大統領)』という本で、米国大統領が非常に成功的な制度だと評価した。彼はハリー・トルーマンのような平凡な人も大統領になり、その職務をうまく遂行した点を高く評価した。彼は大恐慌・冷戦などの危機が日常化した世の中で大統領の合憲的独裁は避けられないと考えた。

ベトナム戦争やウォーターゲートは大統領を見る米国民の目を完全に変えた。ハーバード大学教授出身で、ケネディ・ホワイトハウスで特別補佐官を過ごしたアーサー・シュレジンジャー・ジュニア(1917~2007)は1973年に出版した『The Imperial Presidency(帝王的大統領)』で、けん制と均衡の下で大統領が国家政策を導いていった合憲的大統領(constitutional presidency)がベトナム戦争とウォーターゲート事件で見せたような帝王的大統領に変わり、ひいては革命的大統領(revolutionary presidency)に進化するおそれがあると警告した。彼は議会が本来の役割を回復して権力分立原則を実現しなければなければならないと主張した。

米国の保守指向シンクタンクであるケイトー研究所のジーン・ヒーリーは2008年に出版した『The Cult of the Presidency(大統領のカルト)』で、大統領に対する依存が危険なほど大きくなり、大統領がすべてを解決してくれると期待する現象を「カルト」と表現した。彼は大統領に英雄的リーダーシップを期待してはだめで、権力に対する懐疑的態度が米国憲法の土台だと指摘した。2009年版で彼はオバマ大統領が多くの約束をしたが結局は失望させてしまうだろうとし、大統領が米国人の夢を実現するという雲をつかむような観念が続いていると主張した。

李相敦(イ・サンドン)/中央(チュンアン)大学名誉教授・前国会議員

【コラム】国会のけん制が消えた大統領は「カルト」のような存在になる(1)

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