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【コラム】国会のけん制が消えた大統領は「カルト」のような存在になる(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.10 16:20
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韓国執権与党の国会運営が議会主義そのものを脅かしている。国会の多数議席に依存して国政事案を一方的に処理するのは危険であるのみならず、民主主義の原理からも外れる。私たちは今まで大統領の失敗を何度も目にしてきたが、たいていは議会の多数議席に依存して権力を行使した場合だった。

大統領制国家は2つの危険に直面しやすい。国民が選出した大統領と議会の多数議席を占めた勢力が対立する場合と、大統領が政党を媒介に議会多数議席を掌握して専横する場合だ。前者の場合はフランスのミッテラン大統領やシラク大統領のように「コアビタシオン(同居政府)」で解決していくか、米国レーガン大統領のように議会多数党と対話で解決していかなければならない。後者は韓国第4・5共和国やロシアのプーチン政権のような場合だが、これは民主政治とは呼べない。

 
今日の大統領は大統領制を初めて導入した米国建国初期の大統領ではない。米国憲法制定者たちは大統領に強大な権限を付与しなかったし、議会多数議席を基盤としたポピュリズムを警戒した。彼らは英国のジョージ3世のような国王がいてはいけないが、オリバー・クロムウェルのようなポピュリズム独裁者が登場してもだめだと考えた。そのようにして誕生した米国憲法は、有権者が直接議員を選出する下院、各州が2人ずつ議員を選出する上院、選挙人団が選出する大統領、上院の同意の下で大統領が指名する司法府で構成された権力分立政府を誕生させた。

◆大統領権力は乱用されやすい

20世紀に入り、大統領は国家を導く指導者として役割を果たし始めた。第1・2次世界大戦や大恐慌など危機が続くと、大統領はすべての問題を解決しなければならなくなり、そうできる解決者として認識され始めた。これは米国憲法制定者たちが予想したものではなかった。

大統領が持つ権力は大きいので乱用されやすい。だから大統領制を移植した他の国々は新大統領制と呼ばれる独裁国家に転落した。ドイツ出身の政治学者カール・レーベンシュタイン(1891~1973)は、かつての大統領制が米国にとって唯一の経験であり、他の国の大統領制は権威主義的政府だと説明した。

大統領は多くの執行的権力を持っているため議会と司法府がしっかりとけん制しなければ選ばれた帝王になりやすい。今日の大統領選挙は世論調査など過去になかった要素によって大きく左右される。大統領になろうと思う人は自分が国民を統合して野党と協力して統治するというバラ色の公約を掲げる。だが、そのような公約が虚しいことは言うまでもない。国民統合を掲げなかった大統領はいなかったが、統合どころか分裂が激化して心理的内乱状態に入った国は一つや二つではない。

大衆は大統領になろうと思う人を能力や経験・知識で判断するよりも、彼が持つストーリーのような感性的基準として評価する傾向がある。メディアによって見せられているイメージが大きな影響を及ぼすため、大統領になろうと思う人はメディアに頼って自身のイメージを操作したりもする。地道に国家経営に関与しながら能力を磨いた人ではなく、テレビのリアリティーショーへの出演や家族史に対する本一冊で突然世に知られるようになった人が大統領の候補になり、また大統領になったりもする。そのように大統領になった人は偶像も同然だ。

ファンタジーを売ろうがストーリーを売ろうが、一度大統領になればこの人は強大な権限を振るうことになるが、帝王的大統領という用語が物語るように、それ自体として非常に危険な現象だ。しかも今日の大統領は一国の代表と行政府首班を越えてすべての問題を解決する役割を果たすよう期待されている。大統領に対する大きすぎる期待は大統領を「カルト」(cult、崇拝対象)にすると考える学者もいる。大統領に対する「掛け金」が大きくなりながら、彼をめぐって繰り広げられる支持と反対は理性を超えることになる。大統領に対する期待が大きければ失望も大きいため、大統領は一瞬にして英雄になりもし、またスケープ・ゴートにもなる。

カルトと偶像は本来虚妄にすぎない。オバマ大統領は黒人ら少数人種のために何かしてくれるだろうと期待された点で、トランプ大統領は疎外された白人に希望を与えた点で、それぞれの支持勢力には偶像のような存在だ。だが、こういう現象は民主主義にも、また、国家発展にも絶対に良くない。大統領が「カルト」の罠に陥ってしまえば、見たいものだけ見る自分だけの世界に陥り、権限を振り回すことになる。

【コラム】国会のけん制が消えた大統領は「カルト」のような存在になる(2)

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