【コラム】「出口戦略失敗」…日本、新型コロナ流行初期の教訓生かせず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.10 10:45
日本の新型コロナウイルス感染拡大速度が尋常でない。1日の新規感染者数は7~8日に連続で1500人を超えた。東京では1カ月以上にわたり3桁で推移している。感染者の規模が3~4月の第1波の時よりはるかに大きい。
日本政府は新型コロナウイルスへの感染を把握するPCR検査の件数が増えたため感染者数も増えたという立場だ。西村康稔経済再生担当相兼新型コロナウイルス対策担当相は先月22日、「感染者数だけ見れば増加しているが、PCR検査の数字も増加している」と話した。
しかし朝日新聞の分析によると、6月初めの陽性率は1.4%だったのに対し、7月末には陽性率が7%まで上昇した。検査を増やしたためという理由だけでは急増が説明できない状況だ。世界保健機関(WHO)は5月に「陽性率5%未満が2週以上続いてこそ感染状況をコントロールできていると判断できる」と明らかにしたが、現在の日本の状況はこの基準に満たなくなっている。