韓国進歩元老学者「ろうそくデモ後の民主主義の退行…学生運動エリートが問題」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.07 14:59
崔教授は論文で、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)が行政府を圧倒するという意味で「青瓦台政府」、大統領選挙キャンプに参加した人が重用されるという意味で「キャンプ政府」という表現を使った。特にキャンプ人事については「公職追求と権力に対する熱望という点を除いて、いかなる政治的規範や行動を共有しないアノミー集団や、政治諮問役として堅持する倫理が見られない無道徳集団」と書いた。「全体主義的」「動員された多数による専制政」も登場する。共通点を抽出すれば大統領への権力集中だ。
崔教授はインタビューでも「現政権で大統領の権力がさらに分散されたとか牽制されたとかいう部分は見られなかった」と診断した。そして同僚学者(パク・サンフン氏)の表現を借りて「わが国の大統領は隠遁型大統領」とし「社会と意思疎通して支持を必要とし、世論をまとめるようだが、実際にはあらゆることを大統領の意志でできるため、意思疎通をする必要も通路もない、社会から分離した超越的権力者のようだ」と話した。