韓国進歩元老学者「一方的な多数決、多数の独裁と変わらない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.07 11:55
進歩元老学者の崔章集(チェ・ジャンジブ)高麗大名誉教授が「多数決の支配は民主主義で一般的な決定原理と言えるだろうが、民主主義的な決定原理が多数決というわけではない」とし「多数決もいくつかの種類がある。合意や妥協などいくらでもある。それもなく一方的に多数決でするのは、私が理解する方式で民主主義と同一視することはできない」と批判した。続いて「多数の支配が無差別的に決定原理になれば、それは多数の独裁以上の何ものでもない」とも述べた。
崔教授は4日、中央日報のインタビューで、第21代国会について「第20代国会よりさらに悪化した。権力に対する節制というものがない」とし、このように主張した。また「1860年代に米議会で奴隷解放議題を表決に付し、わずかな票差で多数を決定した時の結果が南北戦争だった。事案が重大で対立が深い場合、多数決による決定がどのような結果をもたらすかを見せる事例」と指摘した。第21代国会開院以降、176議席の共に民主党が見せた国会運営形態に対する強い批判だ。