殺人容疑の脱北漁民を北送した韓国政府、性暴行容疑の越北者には「送還要求検討せず」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.29 08:28
2017年に脱北して去る19日に越北したキム氏(24)が韓国内で性暴行容疑で調査を受けている被疑者だったという事実が伝えられながら、キム氏の送還を要求するべきだという声が高まっている。警察によると、キム氏は先月12日、自宅で普段から知り合いの脱北女性を性暴行した容疑だ。事情聴取でキム氏は「酒に酔っていたので思い出せない」と話していたが、4日、警察は被害者の体から出たDNAがキム氏のものであることを確認した。処罰を避けることはできない状況になったことが、キム氏が越北を決心したとみなされる理由だ。
警察はキム氏がいなくなった後に「逃走のおそれがある」として身柄確保のための捜査に入った。20日にキム氏を出国禁止にし、21日に拘束令状を申請し、拘留令状が発行された。技術的にはキム氏の身柄を確保する法的要件をひとまず満たしたといえる。