韓国軍は排水路の警戒突破され、警察は越北2日後に令状申請
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.28 07:08
越北した脱北民のキム氏(24)が江華島(カンファド)の海岸鉄柵の下の排水路を通じて北朝鮮へ渡っていったとみられると韓国軍当局が明らかにした。合同参謀本部のキム・ジュンラク公報室長は27日、定例記者会見で「該当人員(越北者)の越北推定位置を江華島一帯で特定した」とし「遺棄されたカバンを発見し、現在詳細に調査している」と付け加えた。軍関係者は「キム氏が海岸鉄柵の下の排水路を使って抜け出た後、北朝鮮側に向かって泳いでいったものとみられる」と説明した。
合同参謀本部や警察、江華邑事務所などによると、キム氏のカバンがみつかったのは、仁川(インチョン)の有形文化財に指定されている亭子「燕尾亭」の近くの排水路だ。カバンの中には水中メガネや服、通帳一冊と現金500万ウォン(約44万円)をドル(480万ウォン相当)に両替した領収書などが出てきた。
キム氏が該当のルートに沿って越北したのが事実なら、軍の警戒態勢を突破されたという非難を避けられない見通しだ。江華島北側の海岸鉄柵にはセンサーやカメラなど科学化警戒システムが設置されている。軍は「該当システムには死角地帯がない」と自負してきたが、鉄柵の毀損信号は感知されなかった。