李仁栄（イ・インヨン）新統一部長官が２７日、初めて出勤する際、「歴代（統一部）長官のうち２番目にうまくやる自信がある」と述べた。しかし懸案となっている脱北者の北朝鮮再入国問題については言葉を控えた。

李長官はこの日、文在寅（ムン・ジェイン）大統領から任命状を受け、政府ソウル庁舎に到着した後、「統一部が戦略的な動きをして大胆な変化を作り出し、『南北の時間』に中心になれるよう全力を尽くす」とし、このように明らかにした。

特に「歴代のどの長官よりうまくやる自信はないが、２番目にうまくやる自信はある」と話した。最もうまくやったという統一部長官の名前は挙げなかった。

今後の南北関係推進計画については「（南北）対話を復元し、人道的な部分を直ちに実践できるようにし、その過程で我々が信頼を築けば、これまでに南と北が合意して約束したことを履行する過程に入る」と説明した。しかし、２６日に北朝鮮に再入国した脱北者の問題とついては「懸案に関しては話を減らす」と即答を避けた。

新型コロナウイルス感染症と敏感な状況を理由に就任式を取りやめた李長官は、統一部室長・局長と面談して部署別の業務を把握する予定だ。李長官は就任式の代わりに職員に対し「戦略的な動きで大胆な変化を作り、南北の時間に統一部が中心になろう」という内容のメッセージを送った。