「北朝鮮木造船」から1年ぶりにまた突破された警戒態勢…韓国軍に大々的な問責も
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.27 07:24
脱北者1人が軍事境界線(MDL)を越えて韓国から北朝鮮に戻ったことを受け、韓国軍当局の警戒態勢が突破されたという指摘が出ている。北朝鮮の小型木造船が江原道三陟(カンウォンド・サムチョク)に入港した事実を一歩遅れて把握した軍当局が再発防止を約束してからわずか1年だ。朝鮮中央通信など北朝鮮官営メディアは26日午前、「開城市(ケソンシ)で悪性ウイルスに感染したと疑われる越南逃走者が3年ぶりに不法的に境界線を越えて7月19日帰郷するという非常事件が発生した」と伝えた。
直後、韓国政府は「確認中」という立場を出した。だが午後に入って軍関係者は「現在、軍は北朝鮮の公開報道に関連し、一部の人員を特定して関係機関と緊密に協調して確認中」と話した。事実上、越北事例があったと認める側に立場を変えた。
該当の越北者は2017年8月に脱北したキム氏(24)である可能性が高い。当時キム氏は西海(ソへ、黄海)5島の喬桐島(キョドンド)前方の海上で浮遊物に身を預けながら泳いで北方限界線(NLL)を越えてきた。当時彼は熱線観測装備(TOD)で監視中の海兵隊哨兵に発見された後、守則により安全に亡命した。軍当局はキム氏が亡命経路を逆にたどって、泳いで北朝鮮に渡った可能性が高いとみている。キム氏が喬桐島一帯を事前に現地調査した情況もある。