【社説】「ソウル市長セクハラ」暴露から10日、被害者の味方は誰もいない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.20 13:22
朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長の女性秘書セクハラ疑惑事件が明るみになって10日が過ぎた。今回の事件によって途方もない衝撃と波紋が起きたが、実体的な真相究明の速度がとても遅い。そのような渦中に2次加害が飛び交っている。迅速かつ厳正な捜査を通じて、真相を究明して被害者の苦痛を軽減しなければならない。
被害者は厳格に存在するのに、今の雰囲気はおかしいどころか別の疑惑を生んでいる。ソウル市・女性家族部・警察・検察・民主党・青瓦台(チョンワデ、大統領府)の誰も被害者のために積極的に出ようとしていない。「見えない手」が動き、「あちら側なら有罪、こちら側なら無罪」にもっていこうとしているのではないか疑われる。
一次的な責任は加害当事者にあるだろうが、性犯罪が4年間起きていたにもかかわらず、黙認・ほう助した疑惑があるソウル市に大きな責任がある。ジェンダー特別補佐官は被害者よりも朴氏側で活動し、女性家族政策室長は被害者側の記者会見を延期させようとした。