【コラム】「名誉」を考える時間…故人となったソウル市長と白将軍
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.19 13:23
ちらついていた電球が灯った感じだった。人には結局名前だけ残るということ。死までともに行くのは「名誉」だけという、このように簡明で当然の理知が改めて頭の中を灯した。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長と白善ヨプ(ペク・ソンヨプ)将軍。2人の大物の訃報に同時に接しながらだ。1人は人権弁護士からソウル市長になった政治家で、もう1人は韓国戦争(朝鮮戦争)の英雄で賞賛を受けた彼ら。存命中は栄誉であり、現代史に残した足跡も確実な人物だ。
しかし先週末、若干の時差を置いて伝えられた2人の訃報の前で韓国社会はもう一度分かれた。理由は多いが結局は「名誉」議論だ。「人に対する評価は棺が閉じられた後に始まる」という言葉があるが、この2人をめぐっては入棺も終わる前から落ち着かない功罪論議が起きた。
2人の生前の縁は印象論だけ語ることができる短くすれ違った程度だが、私は生前の2人の姿を記憶している。