【社説】白善ヨプに対する光復会長の奇怪至極な発言、暗澹たる思いだ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.16 10:37
国が落ち着かないからか、社会指導級要人の奇怪至極な発言が列を成している。韓国戦争(朝鮮戦争)の英雄、白善ヨプ(ペク・ソンヨプ)将軍に対する金元雄(キム・ウォヌン)光復会長とノ・ヨンヒ弁護士の誹謗発言は度を越している。最近亡くなった白将軍は、陸軍長として昨日、大田(テジョン)国立顕忠院に安置された。白将軍は1950年、北朝鮮の金日成(キム・イルソン)がソ連や中国など共産勢力と謀議して南侵した韓国戦争で大韓民国を救うために輝かしい功績をあげた。当時第1師団長として慶尚北道多富洞(タブドン)で北朝鮮軍3師団を防御して韓半島(朝鮮半島)の共産化を阻止した。そのとき白将軍がいなかったら、大韓民国は地球上から消えていただろう。白将軍は休戦後、韓米相互防衛条約を引き出すために決定的な役割を果たし貢献した。そのため今の韓米同盟が構築され、在韓米軍の将軍は白将軍を生きた伝説として尊敬した。
それでも光復会長は「(白将軍が)韓国戦争を前後して数多くの民間人を虐殺した」と主張した。金会長は続いて白将軍を「英雄」と呼んだロバート・エイブラムス在韓米軍司令官を本国で召還してほしいという書簡をトランプ米大統領に送った。一体、どうしたらこのような突拍子もないことができるのか。故人は韓国戦争で、ソ連製タンクを前面に出して国軍と数多くの良民を殺害した北朝鮮軍に対応しただけだった。
金会長の主張のように白将軍が戦争時に民間人を虐殺したという記録はどこにもない。独立活動家の子孫団体である光復会は国家報勲処所属で政府の財政支援を受けている。そのような団体の会長が国家有功者を貶めることは国家規律を害しかねず懸念される。また、光復会長が何の資格があって米大統領に在韓米軍司令官を召還しろ、しないについて言えるのか。韓米同盟を壊そうとする行動ではないのかと疑うほどだ。