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「コロナ96%類似ウイルス、7年前から武漢研究所で保管」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.07 07:41
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中国武漢ウイルス研究所が新型コロナウイルスと似たウイルスサンプルを7年前から保管していたという主張が提起された。過去に中国雲南省で鉱夫が肺炎で死亡すると、その原因を明らかにするためにサンプルを採取して研究所に送ったが、これが新型コロナの流行と関係している可能性があるということだ。

英日刊タイムズの日曜紙サンデータイムズは5日(現地時間)、「鉱夫の死から武漢研究所まで、コロナウイルスの7年間」と題した記事で、新型コロナの起源を追跡した。記事が提起した核心の疑惑は、中国が「新型コロナ姉妹ウイルス」に関する重大な事実を知りながらもこれを十分に公開しなかったということだ。

 
報道によると、「新型コロナ姉妹ウイルス」と呼ばれるこのウイルスは2012年に初めて発見された。中国雲南省の鉱山で作業員6人が発熱とせきを伴う重症肺炎にかかってからだ。このうち3人は死亡した。

調査の結果、作業員4人の体内からは当時流行したSARSとは異なるコロナウイルス抗体が形成されていた。このコロナウイルスはコウモリから感染したと推定される。

◆「科学者、廃鉱でウイルス採取して2013年に武漢研究所に送った」

実際、武漢研究所のウイルス専門家、石正麗研究員は2月に論文で、死亡した作業員がいた鉱山から採取したサンプル(RaTG13)を分析した結果、新型コロナウイルスと遺伝的に96.2%似ていたと明らかにした。これは現在まで出てきたコロナ系列ウイルスのうち新型コロナと最も似た形質だ。

サンデータイムズは、2013年の作業員死亡事件を調査するため廃鉱地域を調査した科学者がこの鉱山で採取したウイルス冷凍標本を武漢研究所に送り、ウイルス標本は新型コロナが昨年発病するまで数年間にわたり武漢研究所に保管されていた、と主張した。また研究所の職員がこの数年間、都市近郊で数百個のコロナウイルスサンプルを収集して研究所に送ったとも報じた。

さらに世界保健機関(WHO)が武漢研究所からウイルス流出が発生した可能性、研究所側が感染性を増加させる高リスクの研究を遂行したかどうかについて調査すべきだと強調した。

ただ、いわゆる「姉妹ウイルス」が新型コロナウイルスで変移した可能性、また、変移にどれほど時間がかかるかをめぐっては科学者の間でも意見が分かれる。

最近、米国と中国は新型コロナの起源をめぐり激しい論争をした。トランプ米大統領は武漢研究所で新型コロナが発生したという証拠を見たとして連日「中国責任論」を主張している。一方、中国は新型コロナウイルス感染が武漢で広がる前に欧州と米国でも発見されたと反論している。

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