<Mr.ミリタリー>米朝とも「写真撮るだけ」の会談避けたい…韓国は現実を受け止めなくては(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.06 17:45
◇交渉長期戦準備する北朝鮮
トランプ大統領も米朝首脳会談に積極的でない可能性が大きい。トランプ大統領のすべての関心事は11月の大統領選挙に合わされている。伝統的に対外政策が米国の大統領選挙で有権者の投票に及ぼす影響は極めて限定される。したがってトランプ大統領が米朝首脳会談に出るには確実な外交的業績として宣伝が可能でなければならない。
最小限寧辺(ヨンビョン)核施設のほかに高濃度ウラン施設の検証を伴った廃棄程度を北朝鮮が受け入れなくてはトランプ大統領に有利にならない。トランプ大統領は以前の米政権が寧辺核施設廃棄を約束した北朝鮮にだまされたと批判し、自分は違うだろうと公言してきた。ボルトン前補佐官は昨年2月のハノイでの米朝首脳会談で、トランプ大統領が「もし寧辺・制裁解除案を受け入れる場合、米国で政治的波紋が途轍もないだろう。自身が大統領選挙で敗れかねない」と話したと証言する。これに対し金正恩は「寧辺が北朝鮮にどれだけ大きな意味があるか」を持続的に説明したという。現在北朝鮮は寧辺廃棄案から後退し米国の措置先行だけを要求中だ。