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現代車、水素電気大型トラックを世界に先駆け量産…スイスに初輸出

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版2020.07.06 15:39
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韓国の現代自動車が世界で初めて水素電気大型トラックの量産体制を構築し、スイスへの輸出を皮切りに欧州エコ商用カー市場攻略のための砲門を開いた。

現代車は6日、全羅南道光陽市(チョルラナムド・クァンヤンシ)の光陽港で世界で初めて量産した水素電気大型トラック「エクシエント水素電気トラック」10台を船積みし、スイスに向けて輸出したと明らかにした。

 
現代車は乗用車に続き、トラック部門でも水素電気自動車の大量供給を本格化することにより、世界最高水準の水素燃料電池技術リーダーシップを商用部門にも広げ、水素電気自動車のリーディングブランドとしての地位をより確実にする考えだ。

大型トラックの場合、主要自動車メーカーが商用化のための実証事業に投入されるプロトタイプや展示用のコンセプトカーとして公開したことはあるが、一般顧客販売のための量産体制を備えたのは現代車が最初だ。プロトタイプは本格的な商品化に先立ち、性能を検証・改善するために核心機能だけを組み込んで製作した基本モデルをいう。

今回のエクシエント水素電気トラックのスイス輸出は、現代車の西欧州大型商用車市場進出に向けた第一歩であると同時に、主要競合会社よりもひと足早く水素電気商用車市場を先行獲得するための足がかりを築いたという意味を有している。

現代車はスイス輸出をはじめ、ドイツやオランダ、オーストリア、ノルウェーなど供給地域を欧州全域に拡大し、さらに北米の商用車市場にも進出する計画だ。

この日船積みされたエクシエント水素電気トラックは、昨年9月に正式に発足した現代車とスイスの水素ソリューション専門企業H2 Energyの合併法人「現代ハイドロジェン・モビリティー(Hyundai Hydrogen Mobility、HHM)」に引き渡し、現代車は今年末までにさらに40台を追加で輸出した後、2025年までに段階的に合計1600台を供給する。

現代ハイドロジェン・モビリティーは、エクシエント水素電気トラックがスイスに到着すれば、冷蔵バンなどに特装するための作業を行い、スーパーマーケットとガソリンスタンドが結びついた複合流通チェーンや食料品流通業者など大型トラックの需要先への供給を本格化させる。

エクシエント水素電気トラックのスイス市場供給は、伝統的な車両販売方式ではなく、使った分だけ使用料を支払う(Pay-Per-Use)という新概念モビリティーサービスが適用される。使用料には充電費用や修理費、保険料、定期整備料など車両運行に関連する費用がすべて含まれていて、サービス利用の利便性を最大化した。

エクシエント水素電気トラックを利用する顧客会社は、トラック運転手だけを雇用すればよい。このような方式は、市場形成初期の高価な水素電気トラック導入に伴う顧客会社の初期費用と心理的負担を低くし、市場を早く拡大させるために寄与するものと予想される。

顧客会社も保有している経由トラックを、究極のエコカーである水素電気トラックに置き換え始めることによって、欧州内の燃機関車退出政策に早期に対応することはもちろん、持続可能性など企業の社会的価値も高めることができると期待している。

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    2020.07.06 15:39
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    全羅南道光陽市の光陽港で、世界に先駆けて量産した「エクシエント水素電気トラック」10台をスイスに輸出するために自動車運搬船「GLOVIS SUPERIOR」に船積みしている。[写真 現代車]
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