「日米式ではなく、韓国式デジタルニューディール戦略を立てよう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.06 11:32
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韓国IBMのソン・ギホン社長は「新型コロナウイルスで最も変わったことのひとつは、以前は最も安いサプライチェーンを探すのが重要だったが、いまは何が起きても途切れないサプライチェーンを構築することが最も重要だという点」と説明した。[写真 韓国IBM]
「グローバル経営陣が韓国を説明する時に最も多く使う単語がパイロット(試験運営)です。例えば、韓国企業にわれわれがAを提案すれば韓国企業はこれをA2に応用してAをさらに改善する段階まで行きます。それでIBM本社も『韓国はこうしたもので成功した』という形でしばしば引用します。新型コロナウイルスに対する韓国政府の『デジタルニューディール』も他の国をまねず韓国式で始めなければなりません」。
韓国IBMのソン・ギホン社長は新型コロナウイルス後の韓国企業の戦略について、「小さな投資でも大きな成果を出せる賢いデジタルニューディール戦略を探さなければならない」と強調した。先月29日にソウルの韓国IBM本社で行われた中央日報とのインタビューでだ。2月に彼が社長に就任してから初めてのメディアインタビューだ。ソン社長はデロイトコンサルティングコリア代表、モニターグループアジア地域代表などを歴任した正統コンサルタント出身だ。彼は韓国IBM社長に選任されるまで韓国企業にコンサルティングを提供するグローバルビジネスサービス部門の代表を務めていた。
新型コロナウイルス問題が長期化し、国ごとにデジタルトランスフォーメーション戦略にもブレーキがかかった。クラウド、バイオ、人工知能(AI)のような産業群は弾みが付いているが、自動車、機械装備、鉄鋼金属などの産業群は大きく打撃を受けた。経済危機を克服すると同時に第4次産業革命を先導できる産業戦略が必要なタイミングだ。韓国政府は今月中にAIなど新産業を育てるデジタルニューディール戦略を盛り込んだ「韓国版ニューディール総合計画」を発表する計画だ。