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【コラム】ボルトン氏の回顧録と韓国元広報首席のフェイスブック

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.02 11:59
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ホワイトハウスを騒がしたジョン・ボルトン(前国家安保補佐官)氏の回顧録『それが起きた部屋』は、世界最強米国の権力の座、その奥深いところで起きた機密と秘史が入った情報の宝庫だ。本は多くの部分を外交と国際関係に無知で参謀からも冷やかされるトランプ氏の八つ当たりと奇行をいちいち暴露している。国益を優先にすべき外交さえ自身の再選のためのツールとして利用した醜悪な私益追求の首脳外交の現場を告発する。

トランプ氏はすぐに戦争でも起こすかのようにいがみ合ってきた習近平主席と会って「中国が豆と麦の購入を増やせば選挙に良い結果を得ることができる。勝利できるように助けてほしい」と露骨なロビー戦を繰り広げた。さらに、習近平氏の歓心を買うためにウイグル族弾圧の収容所を「非常に正しいことなので継続する必要がある」という常識外れの発言をしたほどだ。

 
トルコ企業家に対する米国検察の捜査を、トランプ氏は独裁者エルドアン氏との闇取り引きを試みる口実にしたとボルトン氏は書いている。豊かなイベントだけで内容は不十分極まりなかったシンガポール米朝首脳会談のミステリーも自然と解ける。ボルトン氏はトランプ氏が参謀に「会談は見せかけのものだ。中身のない共同声明に署名して記者会見を行い、勝利を宣言してすぐに離れるだろう」と話したという説明を添えた。

2つの疑問が芽生える。大統領の最側近参謀だった人がこのように冷たく自身のボスを公開的に侮辱して攻撃できるのか。しかも、ボルトン氏が「歴史がトランプ大統領は一度の逸脱で記録することを希望する」と公開的に明らかにしたように、トランプ氏の再選防止を明らかにしているのではないか。

せいぜいチョ・グク前法務長官の就任に反対して高位公職者犯罪捜査処法案に棄権票を投じただけなのに国会議員の公認から排除されて懲戒まで受ける国、「生きている権力」に矛先を向けると検察総長から退くことを求めて十字砲火を浴びせる国から見る回顧録の波紋はそれこそ見慣れず夢幻的だ。

韓国であればこのような本が出版されることができるかも疑問だ。米国政府は国家機密が入ったとして出版禁止仮処分申請を出したが、連邦裁判所は出版を許容した。ただし、裁判所は「ボルトン氏が国家に後戻りできない被害をもたらしたかもしれない」と警告した。出版は認めたが、機密流出によって国家安保に脅威をもたらしたかは別の領域で重く扱われるべきだという趣旨だ。

阻止して脅かすよりは討論と法理論争を通じて白黒をつけようとする合理的な理性がうらやましい。この前、文在寅(ムン・ジェイン)大統領を批判する掲示物を貼った若者が建造物侵入の疑いで罰金刑を受けた。大学関係者が裁判で「表現の自由がある国でこの問題が裁判までいかなければならない問題なのか理解できない」と述べたにもかかわらず、裁判所は50万ウォン(約4万5000円)の罰金に処した。対北朝鮮ビラを散布すれば逮捕され、光州(クァンジュ)5・18の歴史を違う考え方で歪曲すれば処罰を受ける法が成立するところだ。われわれの立場がさらにみじめに見える理由だ。

違いを認めず批判を受け入れないこと、全体をまるで1人の個人のように構造化することが全体主義だ。

民主党一色の国会院構成や独走、公論化なしで押しつけた自立型私立高校・特別目的高校の一般高校への転換、不動産投機を安定化するといってむしろ住居価格をさらに高騰させた不動産失策、破綻した対北朝鮮政策…所々がこのように壊れて腐っても「文大統領は常に正しい」という呪文と忠誠の誓約だけが騒がしければ全体主義へ向かう町角にあるのではないか疑うべきだ。憲政史上前例を見ない与党一人占め・独走事態を叱ったり自省を促したりする政治元老も見当たらない。他の主張と討論さえ消えてしまったこの静寂さと寂寞感の実体は何だろうか。

不動産政策を批判する文章をフェイスブックに掲載して「反逆者」という集中砲火を浴びせられている梨花(イファ)女子大学のチョ・ギスク教授の奮闘がさびしい。廬武鉉(ノ・ムヒョン)政府で広報首席を務めたチョ教授は「文大統領が日本のように韓国も住居価格が暴落するから家を購入せず待ってといったという。参謀から誤った神話を学習した」「対策を打ち出しても受け入れられなければ多様な意見に耳を傾けて政策の変化を図るのが当然のことではないか」と指摘した。文大統領寄りのサイバー部隊はチョ教授の先祖まで口にして呪いに近い書き込みテロを起こした。

ハンナ・アレントは「大衆が同じ意見を一声で語り同じ行動をする時、彼らは全体主義の暴徒になる」と警告した。意味深い。全体主義での暴走を防ぐためには討論を許容しなければならない。チョ教授のフェイスブックの文章が討論を開く呼び水になってほしい。

イ・ジョンミン/論説委員

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