韓経:香港の輸出87%が中国に再輸出…サムスン電子など「直接輸出」が増加か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.01 09:25
米国が香港の特別地位を剥奪したことを受けて、サムスン電子など韓国輸出企業が対中輸出戦略を一部変更するとみられる。ドル決済の便宜性や購入会社の要請などにより、昨年276億ドル(約3兆円)規模の半導体など韓国製品が香港を経て中国に輸出された。今後は香港に輸出される物量の大部分が中国への直接輸出に切り替わっていくものと予想される。
30日、韓国貿易協会によると、昨年の対香港輸出額は319億1300万ドルだ。中国、米国、ベトナムに続き4番目に輸出額が多い。品目別には半導体が222億ドル(約26兆6700億ウォン)で全体の70%を占めた。
製造業の基盤が弱い香港が韓国4大輸出相手国に入っているのは中国輸出の関門的な役割を果たしているからだ。ドル取引の便宜性や低い法人税(16.5%)、簡素な増値税(韓国の付加価値税に該当)払戻手続きなどの影響で、中国企業は香港で一旦半導体などの製品を受け取った後、本土に送る戦略を好んで取っている。昨年韓国の香港輸出物量のうち87%(金額基準)が中国に再輸出された。