주요 기사 바로가기

【中央時評】韓国の罪と北朝鮮の罰

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.26 10:31
0
典型的な「狂人戦略」だ。突然「罰を受けろ」という北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委員会第1副部長の荒い言葉に大韓民国は罪人になった。わけも分からないまま「罪を告げろ」と人民裁判に引き出された気分というか。「懲罰」として開城(ケソン)南北連絡事務所を灰にされても抗議さえできなかった。暴言を浴びせ、軍事挑発でもするような険悪な雰囲気を作った後、突然「対南軍事行動の保留」を通知した。4日の「ビラ報復」談話で始まった事態は罰の執行を猶予するという金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の「善処」(?)のおかげで一段落した。

白頭(ペクトゥ)血統の兄妹の逆鱗に触れたのは何か。文在寅(ムン・ジェイン)政権と与党は弁解を探そうと大慌てする。「北朝鮮の背信者」脱北民が散布したビラのせい、米国事大主義外交のせい、保守メディアのせいにしたりする。韓国政府の交渉力を否定的に暴露したジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の妨害のせいにもした。このあきれる事態を理解するには内在的アプローチを持ってこなければいけない。「韓国の罪、北朝鮮の罰」の相関関係を北朝鮮内部の目で見ようということだ。罪は大きく3つある。

 
不敬罪。「最高尊厳」金正恩委員長は無誤謬と同義語だ。「最高尊厳だけは命をかけて死守する」というのが北朝鮮だ。そのような人民に「偽善者金正恩にけりを付けよう」「兄を殺害した悪魔」のようなビラをまいたため当然、冒とくとなる。

欺まん罪。2018年の「韓半島の春」に戻ろう。2017年末、韓半島(朝鮮半島)は北朝鮮の核と大陸間弾道ミサイル試験のために戦争の暗雲が漂っていた。2018年の「新年の辞」で「平昌(ピョンチャン)オリンピックに北朝鮮代表団を派遣する」とし、金与正氏をソウルに派遣して対話のきっかけを作ったのが金正恩委員長だった。同年の4・27板門店(パンムンジョム)南北首脳会談と9・19平壌(ピョンヤン)南北首脳会談当時、両首脳の板門店「徒歩の橋」密談と白頭山天池(チョンジ)観光、文在寅大統領の平壌綾羅島(ヌンラド)競技場演説は感動的な場面だった。南北の大砲と銃口から火薬ではなく花がまかれるような雰囲気だった。文大統領は「南北経済共同体を作り、自主統一の未来を操り上げよう」と強調した。開城工業団地の正常化、南北鉄道の連結、米朝修交など甘い言葉をささやいたのだろう。ところが今日、金正恩委員長が握ったのは破れた宣言文と記念写真がすべてだ。「派手な言葉」にだまされたというのが北朝鮮の判断だ。

恥さらし罪。金正恩委員長は仲裁者の文大統領を信じて体裁を崩した。2018年6月には中国の飛行機を借りてシンガポールに行き、2019年2月には列車で66時間・4500キロの旅程の末にベトナム・ハノイに到着した。トランプ大統領と歴史的な米朝首脳会談を開いたところまではよかった。「寧辺(ヨンビョン)核施設さえ廃棄すれば国連の制裁が解除される」という韓国の言葉を信じて交渉した。トランプ大統領がすぐに応じると思っていたが、誤算だった。我々の助言とは違い、トランプ大統領は北核を完全破棄するビッグディールを要求し、会談場所を出て行った。金正恩委員長には「ハノイの屈辱」として刻印された。

その後、韓米朝首脳の板門店会談までが「ショー」に終わった。「平壌トランプタワー建設」も「第2のベトナム成功神話」も消えた。昨年3月に「白ご飯に肉のスープを食べて、瓦屋根の家で絹の服を着て暮らす」を約束した最高尊厳の公言は虚言になった。対北朝鮮制裁にコロナ事態までが重なり、1990年代の「苦難の行軍」の悪夢がちらつく。運転者を誤って選んで本当に崖っぷちに追い込まれたのだ。

このような内在的アプローチによると、文在寅政権は「有罪」だ。不敬は言うまでもなく、口車に乗せたとして欺まん罪が成立し、「ハノイの屈辱」を与えて国際的な恥さらしにした。これがまさに金与正氏がいう罪だろう。

これは内在的アプローチを信奉するこの政権の主流勢力が自ら招いた。彼らは主体思想派運動圏出身で、進歩を自称し、対北・対米交渉を主導した。核武装には目を閉じて無条件に北朝鮮をひいきした。結果的に北朝鮮を誤って導き、こうした事態を触発させた張本人だ。今では金与正氏の怒気に驚いて「ビラ禁止法」「終戦宣言」などを差し出しながら機嫌を取っている。最近の巨大与党の独走を見ると、「脱北民送還法」「北批判禁止法」も出てくるのではないかと心配になる。「軍事行動の保留が再考になれば面白くないだろう」という北朝鮮がいつ急変して罰を与えるか分からない。軽率な仲裁がこのように恐ろしい混沌をもたらしている。

今からでも現政権は北朝鮮に告げなければいけない。独自に対北朝鮮制裁を緩和する力がないという点、北朝鮮の完全な非核化なしには何も得られないという現実をだ。ただ「忍耐」としてあきらめたような対応をとれば、国民が罪人のようにひどい目に合う。均衡感覚が退化した内在的アプローチ論者が退かなければ、こうした事態は再現されかねない。

これは必ず問いたださなければいけない。権力の周辺の人たちは文大統領に「月光」を演奏し、太宗・世宗のようだと称賛する。文大統領批判の壁新聞を一つ貼って罪人になる時代だ。「訪朝して冷麺を食いながら大きなことを言う恥じ知らず」という北朝鮮の卑劣な言葉に沈黙する二重基準も内在的アプローチなのだろうか。

コ・テフン/首席論説委員

関連記事

最新記事

    もっと見る 0 / 0
    TOP