ハリー・ハリス駐韓米国大使が現在膠着状態に陥っている北朝鮮の非核化問題に関連して米国は進展することに開かれているという見解を２５日（現地時間）、明らかにした。韓国には米国の「反中経済ブロック」の構想に参加を呼びかけた。

ハリス大使はこの日、米シンクタンク戦略国際問題研究所（ＣＳＩＳ）と韓国国際交流財団（ＫＦ）がオンラインで主催した韓米戦略フォーラムの基調演説でドナルド・トランプ大統領と金正恩（キム・ジョンウン）北朝鮮国務委員長のシンガポール米朝首脳会談に言及した。

ハリス氏は「歴史的なシンガポール首脳会談でトランプ大統領と金委員長が設定した目標の進展を成し遂げるうえで米国は依然として開かれている」と話した。

ハリス氏は最近、北朝鮮の対韓国強硬な発言、開城（ケソン）工業団地南北共同連絡事務所の爆破などに対しても「様子を見守っている」として「われわれは同盟である韓国と緊密な調整を維持している」と強調した。

また「米国は南北関係に対する韓国の努力を全面的に支持して北朝鮮が逆効果を生むさらなる行為を控えることを促す」と述べた。

ハリス氏は韓国にもメッセージを出した。彼は「新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）は米国と世界経済が単一国家供給者に過度に依存していることを表わすのに役にに立った」として「米国行政府は健全でない依存を改革して治療するために取り組んでいる」と中国を狙った。

また、彼は韓国が良質のインフラプロジェクトを開発するための「ブルー・ドット・ネットワーク（Ｂｌｕｅ　Ｄｏｔ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）」の構成に参加するよう呼びかけ、「経済繁栄ネットワーク（Ｅｃｏｎｏｍｉｃ　Ｐｒｏｓｐｅｒｉｔｙ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）」に関連しても引き続き韓国と緊密に協力すると言及した。

ＥＰＮとは、米国が中国を牽制するために構想している経済ブロック構想だ。ＢＤＮは昨年１１月、米政府がタイ・バンコクで開かれたインド・太平洋ビジネスフォーラムで発表した構想でＥＰＮの一種だ。アジア市場に米ドルを活用して「アメリカ的価値」に合致する企業を育てる投資戦略を意味し、中国の反発が予想される米国の世界経済計画に選ばれる。