北朝鮮の連絡事務所爆破映像の中途半端な建物…壊せなかったのか壊さなかったのか「疑問のセンター」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.18 09:35
北朝鮮が16日に開城(ケソン)工業団地内の南北共同連絡事務所を爆破したが、すぐ隣の総合支援センターの建物が中途半端な状態で残された。破壊された南北連絡事務所とは違い破壊途中の姿になったためだ。北朝鮮がこの建物をわざわざ一部だけ破壊したとすれば水準調節をしたという意味で、完全破壊に失敗したのなら低い技術力を示したことになる。
韓国政府が16日に公開した南北共同連絡事務所爆破当時の熱画像監視装備(TOD)映像を見ると、4階建ての連絡事務所と15階建ての開城工業団地総合支援センター低層部で5カ所ほどの爆発が同時多発的に捕捉された。その後連絡事務所の建物は破片とともに完全に崩壊し、支援センターの建物は左側部分だけ一部が崩れた。韓国政府関係者は「支援センターはガラス窓と外壁だけ破壊されたとみられる。北朝鮮がこれを技術的に意図したのかに対しては断言しにくい」と話した。
建築工学専門家らは北朝鮮が部分爆破を意図したという意見を提示する。まず連絡事務所爆破の衝撃で支援センターの建物が破損したのではなく、支援センターにも爆薬が設置されたという点を理由に挙げた。漢陽(ハンヤン)大学建築工学部のチェ・チャンシク教授は「破壊された連絡事務所にはダイナマイトのように威力が大きい爆発が目に付く。1秒後に支援センターから低爆性の爆薬が爆発する場面が熱画像カメラに捉えられた」と話した。少量の火薬で柱などを破壊させる一種の発破解体工法が使われたという意味だ。プラント建築工学科のチェ・ビョンジョン教授も「支援センター低層部から中層部を中心に発破準備がされたとみられる」と説明した。