北朝鮮、DMZに軍を展開するというが…トランプ大統領の「在韓米軍縮小」カードは?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.17 15:31
北朝鮮が17日、国営メディアで明らかにした朝鮮人民軍総参謀部報道官の発表は大きく2つに要約できる。韓国に圧力を加える「敵対軍事行動」を公開し、同時に9・19軍事合意(板門店宣言履行のための軍事分野合意書)を事実上破棄する手続きに入るという意向を明らかにしたのだ。
特に南北協力のために後方に撤収した兵力と装備を金剛山(クムガンサン)観光地区と開城(ケソン)工業地区に再び展開すると強調した点が目を引く。何よりも安保危機感を増幅させる北朝鮮が行動を開始した時点だ。米国は最近、ドイツ駐留米軍の縮小を決めたのに続き、在韓米軍も縮小対象として言及し、韓国政府に圧力を加えている状況だ。
発端はトランプ米大統領の発言だった。トランプ大統領は15日(現地時間)、ドイツが軍事費を十分に負担しないと不満を表しながら「防衛費問題はドイツだけでなく他国も該当する」と述べた。韓国と米国の防衛費分担金(SMA)交渉が難航している中、海外米軍の縮小は韓国にも及ぶということを暗示した発言だ。