新型コロナウイルスの新規感染者が３４人増えた。市中感染患者の大部分が首都圏に集中した中で３日連続３０人台の増加傾向を見せた。

疾病管理本部中央防疫対策本部は１６日午前０時基準で新型コロナウイルス新規患者が３４人発生し累積患者数が１万２１５５人になったと明らかにした。新規患者のうち１３人は海外流入で２１人は市中感染だった。

ソウルで発生した新規患者は１１人で最も多かった。先月６日にソウル・梨泰院（イテウォン）のクラブから発生した集団感染が続く様相だ。ソウルは基本再生産数が３週間連続で１を超えている。

基本再生産数は患者１人が何人にウイルスを感染させるのかを示すもので、感染症の拡散が沈静化するにはこの指数が１を下回らなければならない。

ソウル市が１６日に明らかにしたところによると、ソウルの基本再生産数は先月１０～１６日に１．３３に上昇した後、先月１７～２３日には０．７４と安定を見せていた。しかし先月２４～３０日には再び１．１６を記録して１を超えると２週連続でそれぞれ１．０６と１．０８となった。

一方、ソウル・松坡区（ソンパグ）のロッテ宅配東南圏物流センターでも新型コロナウイルス患者が発生し防疫当局が緊張している。松坡区と京畿道始興市（キョンギド・シフンシ）によると、始興に住む中国国籍の男性が１３日に新型コロナウイルス陽性判定を受けた。

防疫当局はこの男性と一緒にいた勤務者１５９人全員に検査を受けさせ、今回の感染が「第２のクーパン」にならないよう注意をしている。

一方、ソウルのほか仁川（インチョン）で２人、京畿道で４人と首都圏だけで２１人中１７人を占め、残りは大田（テジョン）で３人、慶尚南道（キョンサンナムド）で１人だった。

この日の新規隔離解除者は３０人でこれまでに１万７６０人が隔離解除された。隔離している患者は３人増加して１１１７人になり、死亡者も１人増え２７８人になった。