【コラム】韓米同盟が安定してこそ北朝鮮に弄ばれない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.16 10:48
第1、2次世界大戦当時、ベルギーの中立化の動きは失敗した。軍事力が弱かったうえ、ドイツとフランスの間に位置するこの緩衝国(buffer state)が他の列強に利用されないよう防ぐ信頼できる強大国がなかったからだ。信頼できる同盟がない緩衝国の悲哀は東西古今を通じても容易に見つけることができる。韓国も例外ではなかった。
1882年の壬午軍乱以降に清を牽制しようとしていた日本や、1885年に巨文島(コムンド)事件を起こしてロシア牽制に入った英国が叫んだ「朝鮮中立化」は、本当の韓半島(朝鮮半島)中立を望んだのではなかった。競争国を牽制するための方便だった。清の力を借りて日本を抑止し、日本牽制のためにロシアの支援を求めながら戦々恐々とした高宗(コジョン)は1904年、永世中立国を宣言した。しかしこれに反対した日本が日露戦争で勝利し、日本の韓国併合が加速した。1945年の米国とソ連の韓半島分割統治も、どちらか一方が緩衝地帯である韓半島を独占支配するのを牽制しようという強大国の利害関係が一致した結果だった。