「年間1000万円の年俸で退屈な仕事だけさせた」 会社告訴した仏男性勝訴
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.12 15:44
職場で退屈な仕事だけをさせたという理由で訴訟を起こしたフランス男性が勝訴して賠償を受けることができるようになった。過労(burn-out)ではなく退屈(bore-out)を理由に勝訴した初めての事例だ。
英紙デイリー・メールなどによると、フランスの香水会社「INTER PARFUMS(インター・パフューム)」で取締役として働いていたFrederic Desnardさん(48)は2016年、会社を相手取って訴訟を起こした。一日に1時間も仕事をしないため退屈だったとし、補償金36万ユーロ(約4400万円)を要求したのだ。
Desnardさんは毎年8万ユーロ以上の年俸をもらっていたが、一日20~40分、社長の手伝いをする他は仕事がなかったという。Desnardさんは数年間、特にこれといってすることもなく席についていただけだったため、深刻な精神障害を病むようになったと主張した。Desnardさんの弁護士は「『極度の退屈』は発作を誘発した」としながら「実際にDesnardさんは運転中に発作が発生して交通事故に遭ったこともある」と明らかにした。