【コラム】尹美香・李貞玉の「内部者たち」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.12 13:19
だが、明らかにしたくないことと実際に拒否することはまた別の問題だ。李長官はなぜ法律違反という無理な方法を甘んじてまで隠すことにしたのだろうか。この地点で尹議員と李長官の知られざる過去の縁が飛び出してくる。
大邱(テグ)カトリック大学教授出身の李長官は昨年長官に起用された当時、文在寅大統領支持グループ「ダムジェンイフォーラム」と「参与連帯」活動以外は知らされていない「サプライズ人事」だった。当時、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は「女性および国際社会分野の専門性を持った社会学者で、国際的水準の性平等政策を推進する多様な力量を備えている」とだけ評価した。慰安婦研究や挺対協関連への言及は全くなかった。だが、確認の結果、挺対協との縁は2003年まで遡る。当時、挺対協事務局長だった尹議員が発刊した挺対協情報誌には挺対協併設「戦争と女性人権センター」主催シンポジウムで李長官が「日帝下の工業労働における民族と性」発表者として登場する。また、2015年6月には尹議員の夫が運営する水原(スウォン)市民新聞に「女性平和外交フォーラム李貞玉共同代表と挺対協尹美香代表が共に会い、土曜日にあるノーベル平和賞対話の集いについて議論した」という記事が掲載されている。対外的に知らされた慰安婦研究者ではないのに、挺対協、換言すれば尹議員との持続的関係を維持してきたといえる。