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慰安婦被害者憩いの場の所長が遺体で発見、検察の捜査に圧迫感じたか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.08 08:24
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旧日本軍慰安婦被害者の憩いの場であるソウル麻浦区延南洞(マポグ・ヨンナムドン)「平和の我が家」の所長、ソン・ヨンミ氏(60)が自宅で遺体で発見された。7日、京畿道(キョンギド)の坡州(パジュ)警察署によると、前日午後、ソン氏の知人が「連絡がつかない」として通報した。警察と消防当局は午後10時35分ごろ自宅の出入り口をこじ開けてトイレで亡くなっていたソン氏を発見した。遺書はなかったが、警察は他殺の情況がないことから「極端選択」の可能性が高いとみている。

憩いの場を運営している日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)内外からは検察捜査に対する圧迫感のためではないかという見方がある。これに先立ち、ソウル西部地検刑事4部〔部長・崔智錫(チェ・ジソク)〕は先月21日、正義連と韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)の元理事長で現在は与党「共に民主党」議員の尹美香(ユン・ミヒャン)氏関連の疑惑を捜査するために、正義連の会計資料の一部が保管されていた「平和の我が家」に家宅捜索に入った。

 
その後、検察は正義連とその前身である挺対協会計担当者を参考人として呼んだが、ソン氏には召喚通知をしなかった。検察はこの日、「故人を取り調べた事実はなく、出頭要求をしたこともない」と明らかにした。

ただし、麻浦憩いの場をめぐる論争などを考慮すると、ソン氏に対する調査必要性はあったものと推定される。挺対協は2012年、名声教会からここを無償で借りながらも、現代重工業から慰安婦憩いの場造成後の援支名目で10億ウォン(約9100万円)を別途指定寄託を受けていたことが明らかになって論争が起きた。このうち7億5000万ウォンは「高価購入」疑惑が提起された安城憩いの場敷地と建物購入費用として使われた。ソン氏が故イ・スンドクおばあさんの弔意金を個人名義口座で受け取っていた疑惑も提起されている。

これに関連し、ソン氏は最近「検察の家宅捜索を受けて辛い」とし、身辺を悲観する話を周辺に漏らしていたことが分かった。正義連もこの日、声明を出して「故人は検察の突然の家宅捜索以降、心理的に厳しい状況であることを訴えていた」と明らかにし、尹議員もフェイスブックで「ソン氏が最近、電話口で『魂が崩れたようだ。辛い』と話していた」と伝えた。

ソン氏は2004年5月から吉元玉(キル・ウォンオク)さんらと共に過ごしながら慰安婦被害者をサポートする仕事をしてきた。昨年1月、金福童(キム・ボクドン)さんが亡くなった時、尹議員らと共に事実上の喪主役を務めながら葬儀場を訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領を迎えたこともある。

尹議員とは親しい関係だった。ソン氏は今年3月、フェイスブックに「彼女、尹美香(ユン・ミヒャン)に会ったのは2004年5月。今まで同志のように、友人のように過ごしている間に、彼女の頭にはいつのまにか白髪が増えた」と書き込んだ。

尹議員も「私たちは最後まで、死が私たちを分かつまで一緒に行きましょう」というコメントを残した。尹議員はこの日、フェイスブックの「追悼辞」で「私と最後まで一緒に行こうと言っていたのに、このように一人で離れてしまったら、私はどうすればいいのか」とし「私たちはこのような地獄の生活を送ることになるだろうとは考えもできなかった」と明らかにした。続いて「門の外で生中継して、まるで憩いの場が犯罪者の巣窟かのように報道しまくった」「憩いの場に押しかけてきて家宅捜索をして、罪人でもないのに罪人意識を持たせるようにした」と報道機関や検察を非難しながら「(ソン氏が)一人でこれらのことすべてに耐えることがどれほど辛かっただろうか」と綴った。

この日、憩いの場に留まっていた尹議員は遺族を迎える時と帰宅する時の2度姿を表わした。黒の上・下衣を着た尹議員は手で口を遮って涙を流す場面もあった。検察は「突然の便りに経緯を確認中」としつつも「揺れることなく迅速な真相究明のためにより一層努力する」と明らかにした。

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    2020.06.08 08:24
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