トランプ大統領、メルケル首相に通知せず在独米軍縮小
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.08 08:02
海外駐留米軍の縮小を主張してきたトランプ米大統領がドイツ駐留米軍を9月までに現在の3万4500人から2万5000人へと9500人(27.5%)縮小すべきという命令に署名したと、米メディアが6日(現地時間)報じた。トランプ大統領が「アメリカファースト」という米国優先主義に合わせて防衛費増額を履行しない同盟国を相手に駐留米軍を大規模に縮小する最初の事例だ。ドイツは昨年、国内総生産(GDP)比2%を防衛費として使用するという北大西洋条約機構(NATO)加盟国の公約を守らず、1.38%にとどまった。
ニューヨークタイムズ(NYT)はこの日、在独米軍縮小の方針を伝え、「メルケル独首相を含むドイツ政府には米軍縮小に関する事前警告はもちろん、公式通知もこの日までなかった」と報道した。ウォールストリートジャーナル(WSJ)はオブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の言葉を引用し、「覚書形式の(縮小)命令は在独米軍を9500人減らすと同時に、いかなる時点にも常駐兵力規模が2万5000人を超えないよう制限することにした」と説明した。すなわち、循環配備兵力まで含めて2万5000人を超えないということだ。