【コラム】「半導体アルマゲドン」で韓国が生存する道は超格差技術(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.04 16:22
◆最大の激戦地は半導体
米国は半導体を覇権戦争の核心要素と見ている。ロボットと人工知能(AI)を前面に出した先端戦力のカギは結局、高性能半導体であるからだ。米国防総省も米国のデジタル産業が中国・韓国・台湾のアジア三角軸に依存している状況を憂慮してきた。NYTは「米国防総省は昨年から『米国が軍事的優位を維持するには半導体自給能力を備えるべき』と主張してきた」とし、「その間、クアルコム・インテルなど米半導体企業との接触を増やして対策を促してきた」と報じた。米国はDRAM企業マイクロンとNAND型フラッシュメモリー企業ウエスタンデジタルがともに世界3位で、メモリー半導体の基本力量を保有する。
中国は半導体崛起に死活をかけている。新中国建国100年(2049年)まで軍事力でも米国を超えるという「中国の夢」達成のカギが半導体技術だ。このために中国政府は2025年までに170兆ウォンを投資し、半導体自給率を70%に高める「半導体崛起」計画を進めている。中国はさらに3兆ウォンの国営ファンドを追加で投入する。中国はファーウェイが5G通信装備市場でシェアを拡大し、技術崛起の最後の関門として半導体だけを残している。中国最大ファウンドリー企業のSMICはファーウェイのスマートフォン用半導体チップ「Kirin710A」の量産に入った。このチップはファーウェイのファブレス(半導体設計専門会社)子会社ハイシリコンが設計した。中国企業が100%の知識財産権を持った最初の半導体だ。